れんこんのあなのなか

1998年生まれの男の頭のなか

本当のこと

去年の4月に採用後、半年間の研修を経て10月から職場に配属され4ヶ月目になる。

 

この4ヶ月間、これまでの人生では出会うことのなかった人と出会い、また、見ることもなかった社会の現実を目の当たりにしてきた。

 

 

社会は思っているよりも綺麗じゃない。

 

 

私が見てきた世の中は、美しくて、輝いていて、夢に満ち溢れたものだった。

しかし、それはごく一部で、現実はもっと、汚く、生々しく、簡単ではなく、答えは一つではないということなのである。

そして、私が見ていた”社会”というのが、メディアを通してどれだけ編集されたものだったかということにも気づかされた。

 

テレビを見て、インターネットを見て、SNSを見て、他人の話を聞いて、授業を聞いて、、

私の社会は全て他人の目が見たものの間接的な情報でしかなかったのだ。

だけど、実際自分の目で見たそれは、決して今まで見聞きしてきたそれとは全然違うし、私が夢見たものってなんだったんだろうと思うこともよくある。

 

でも、それが現実だ。

 

だからこそ、もっと本当のことを自分で見る目を養わないといけないとも思う。

受動的な姿勢で勝手に入ってくる情報というのは多くが編集されているし、例えリアルに近い情報が発信されていても、人間は自分に都合の良いように解釈を加えてしまう。

 

リアルをリアルのまま伝えることは難しいからこそ、リアルを実際自分の経験として体験することが重要なのだと思う。

 

仕事のことに限ったことではない。

 

例えば、

どれだけテレビのゴルフ中継をみて、ゴルフって楽しそうだなと思っても実際やってみれば簡単ではないことに気づく。

やってみて初めてわかることはまだまだたくさんあるのだと思う。

 

リアルを自分で経験していかなければ、どれだけ情報が豊かな時代でも、”本当のこと”には気がつけない。

 

”本当のこと”は、自分でやってみた人にしかわからないし、本当の難しさや苦労は外から見ていても全くわからない。

 

見えるのは美しい見た目だけ。

 

 

水鳥はその美しい見た目とは裏腹に、水中では足掻いている。

まさにあがいているのだ。

 

人間、自分の足を使って行動しないと、本質は見えてこないなと、感じるのである。